miyaginagako

ひきこもごも 書簡録

気が向いたら書く

 書簡録

兄の話

病院実習が終わった3/30、兄と久々に会った。

京都に花見に来たらしいが、残念ながら今春は桜の開花が遅く、兄が来た頃にはまだ五分咲きだった。

兄の奥さん(以下、義姉さんと呼ぶ)も一緒に京都に来られていて、実は初めてお会いした。
結婚して半年以上も経つというのに。

兄夫婦と


初めてお逢いする義姉さんは写真以上に可愛らしい方だった。

第一印象は「顔ちっちゃ」。
母が義姉さんをアイドルみたいと言っていたのを思い出し納得する。

話すにつれ可愛いだけでなく聡明で芯のある方だと伝わってきて、兄やるやんけと思った。
桜なぞみられなくても、義姉さんがいるだけで華やかなのだ。

兄は義姉さんが可愛くて仕方なく、とかく溺愛しているらしい。
義姉さんは兄に甘やかされて、兄なしでは生きていけない、とまで言っていた。

義姉さんが兄を大好きと明言していたのがすごい。
兄の琉球魂というべき体毛の濃さも全部愛してくれて(これは本当にありがたい)、熊さんみたいと形容していた。
私からすると控え目に言って身なりを整えたジャワ原人だが、2人の間でうまくまとまっているなら、みなまで言うまい。

北海道土産で有名な「白い恋人」というラングドシャに対し、沖縄には「黒い濃い人」という菓子があるのをご存じだろうか。
兄はそのパッケージに書かれた顔に日に日に似てきている。

兄は昔からあの顔なので、やはり老けて見える。
兄は性格が温和で私はぼーっとしていたので、昔から我々兄妹は「老成しているね」「年の割りに落ち着いているね」などと言われてきた。
ぼーっとしている妹の面倒まで見なきゃいけないから、きっとしっかりもしていただろう。

 

兄は会社の新人社員の女の子に、宴席で「宮城さん老け顔~wwカラコン入れたら垢ぬけるんじゃない?」と言われ、その子のチョイスで灰色のカラコンを購入。
会社に灰色のカラコンを付けていったら、上司に「宮城、白内障か?」と言われたらしい。
おいたわしや兄上。
老け顔ゆえにつくづく残念な人なのだ。

でもいい人っちゃあいい人なのよ。
色々苦労してるしね。

そんな兄が素敵な女性と結婚できたこと、妹は嬉しく思う。
そしてそこに愛があることも感慨深い。

母さんも兄さんが結婚し身を固めて安心してるみたい。


「愚兄をよろしくお願いします。尻に敷いてくださいね。」と義姉さんに託し、兄に「甘いもん食いすぎると糖尿になるぞ」と忠告して別れた。

妹はのんびり自由に暮らさせてもらいましょう。

かしこ

宮城

U様

ー------------

送付日:2024/04/19