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御多福珈琲の婦人会(Uへ)ー手紙の記録

拝啓。

Uは、三年前の京都夏の古本市の後に寄った、四条寺町を下った処にある喫茶「御多福珈琲」を覚えてる?

あそこに漂う昭和の雰囲気は一体どうしたことか。

観光通りと名高く、京都市内でも圧倒的な混雑で観光客の度肝を抜き続ける四条通りの一角に、あんな閑静で趣深い店があったとは。

そこはかとなく「失われた時代」の哀愁が漂う御多福珈琲の風情が、阿闍梨餅を買い損ねた私の悲しみに優しく寄り添ってくれる。

ありがとう、みんな、ありがとう。

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当方は、先日、喫茶「御多福珈琲」でお会いした方々の女子会にお邪魔してきました(巷では”婦人会”なぞ呼ばれているそうです)。

メンバーは旭さんという自称19歳(実年齢は40らしい)の大変上品な大人の女性、ナチュラルアジアンビューティーなあけみさん(38歳)、料理上手でシェフをしているカヨちゃん(33歳)、天然が大爆発の青木さん(29歳)、インテリジェンスのマッタさん(年齢不詳)と、そして小童のワタクシでした。

 

皆様は、「独身!自由人!コーヒー・食べ物が好きな輩!集まるべし!」と旭さんの鶴の一声に年代問わずゾロゾロと連れだったメンツです。
会場は旭さん宅でした。

 

旭さんのこだわりの心太、カヨちゃんの料理は絶品。

私も料理上手になりたい。
金欠時代に自炊などし始めて、ガス代の請求を見て、静かに通帳を閉じたのはもう昔の話である。

 

ところで、女子会といえば、とりとめもない痴話や世間話などなど。

皆さま独身なので、桃色な話題こそございませんけれども、青木さんは話の内容はぶっ飛んでいるし、マッタさんも話の構成力がうまくて面白かった。
それに私を除いて皆さましっかり女子力たるものを備えていらして。
拝聴するには興味深い。

 

話題は『最近自分に気を遣っていること』。

みなさんの口からは「グルテンフリー」「ココナッツオイル」「マヌカハニー」など耳馴染みがあるような無いような、いややっぱり無い、ハイカラなワードがポンポン出てくる。

話題を振られても、この陳腐な私の脳ミソでは「一日最低一回の排便」くらいしか出てこない。

いいのか悪いのか、最年長(いや最年少?)の旭さんには共感していただけました。

 

いろいろ話題に上りましたが、結局のところ先輩方がおっしゃっていたことを取り入れて実践しているのはナイトブラだけです。
乳が垂れにくくなるそうだよ。
嘘か本当かわからないけどね。

ナイトブラを服屋の彼氏に話すと、「ワコールのナイトブラが服屋さん的には一番だ」と豪語しておりました。
ワコールは高ぇよ。

 

そんなこんなで、私は元気にしているヨ。
話題に上った話を実践して、女子力ならぬ婦人力を磨く日々はこれからも続く。

草々

 女一匹 宮城拝

C・U様足下

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御多福珈琲の婦人会(Uへ)

送付日:2018/01/28