復拝。夏はまだ健在でしょう。
沖縄の空を見ればそれがわかる。
京都では紅葉が枝を揺らしているからとはいえ、沖縄の夏、ゆめゆめ疑うことなかれ。
沖縄は時間がゆっくりと流れていて、そのまま時間が止まってしまうのではないか、と心配してしまうほど。
しかしそれも杞憂だね。
任侠映画にお熱の某教授からは、「ゼミのレポートの〆切が近づいています。読むのを楽しみにしております。」という旨の連絡が毎週来る。
おかげで日付を忘れるようなことはない。
教授には感謝しなきゃ。えーん。
沖縄に帰省したのは、勿論、年金関係の機関に行かねばならない、研究の資料を集めないといけない、ということもあるのだけど、一番の目的は猫チャンに会うため。
メイ、ジョニー、サリー、ジャボ、まろ、クリスティーナ。
今は亡きララ、トラ、ラッキー、ハッピーにも挨拶に。
十人十色、いや、十猫十色。
猫は可愛いよ、見ていて飽きない。
しかし、私の「可愛い」はUのそれとは随分違うようだね。
今度、手紙の送るネタに詰まった時に、彼らがどれだけかわいいか熱弁するから、覚悟しといて。
話変わるけど、昨日の関空発・那覇空港着の飛行機で、私が通路側の座席に腰掛けようとしたところ、通路を挟んだ座席に腰掛ける女の子(一九〜二三歳くらい?韓国語を話していたが、アジア人は特に年齢が若く見えるので正確にはわからない)が、
「席を交換してくれませんか」
と片言の日本語で話しかけてきた。
もちろん断る理由もないので快諾し、席を交換した。
不思議に思っていると、私の座る予定だった席の隣の席の男性と大変アツアツのアベック(死語?)だったということが後々わかった。
通路を挟んで、WOW, CAN’T TAKE MY EYES OF YOU (deep kiss) をしていて、彼らの間にはパーソナルスペースというものが存在しないことを理解した。
人間の視界はおよそ200度であるらしい。
猫は250度ほどという。
私がパソコンで真面目にレポートを書いているふりをして、彼・彼女らの世界を傍観することができたのは、200度の視界を持ち合わせていたからだ。
F教授のみならず、私の目が正常であることにも感謝の念を尽くしたい。
それはそうとして、私には、若干Jくんの気持ちがわかった。
確かに私にもそういう時期があった。
若かりし頃。
しばらくそういうのをしていないうちに、なんだか急に老け込んだ…というか私の青春ってなんだったんだろう?と俯瞰できるくらいにはお婆婆になれたような気がした。
恋愛は人を盲目にする。
これは先に述べた通りに。
馬鹿になっちまって、正常な判断ができなくなる。
だからWOWでOMGなことも気にならないのだ。
若い。
若いということはいいことですな。
今を楽しまねば損ですね。
今回もまたとりとめのないお話になってしまった。
書いてる間に悲しくなってきたので、これにて筆を置くことにする。
塾の子供らによろしく。
C・U様
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恋は盲目な話(Uへ)
送付日:2015/10/02