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ひきこもごも 書簡録

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 書簡録

恋愛相談の返信(Uへ)ー手紙の記録

 

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尊書拝読。

こちらこそ、Uが京都を離れる前に会えて嬉しかった。

大学卒業、本当におめでとう。

 

Tさんと卒業を機にお別れしたと聞いて驚いたけど、Uが決めたことだからきっと思うところがあったんだね。

「元彼とは友人に戻れるものか?」という質問にお答えする。
個人的な意見として聞いてね。

 

複数人の集まりの中なら普通に話せるとは思うけど、完全な友人は無理だろうな。
過去の交際相手も含めて、付き合ったのかどうかも分からない人もいるので一概には言えないが。

ほとんどの場合は、Facebookで繋がっているかいないか…くらい。

たいていの人は、今どこで何をしているのかもわからない。
SNSで見かけてもお互いそっとしている。
もし道でばったり会ったとして、普通に挨拶やお茶くらいはできると思うけど、元どおりの友人関係ではないと思う。
とっても薄い付き合い。

 

例外と言えるのは、アメリカで知り合った同性愛者の男の子と、Uもよく知っているJ君くらいだろうか。

アメリカの男の子は、付き合っていることにはなっていたけど、内容は異性恐怖症のリハビリだったので、カウントにならないと思う。
今はみんなと一緒に遊ぶ友人関係。

性格とか諸々違うところはあるだろうけど、年齢・分野的にTさんに近いのは恐らくJだと思うので、少しJのことについて言及したい。

 

Jと付き合っている間は、毎回イベントごとにWordで一枚半以上の長文と、十分程のラジオ風ボイスメッセージが送られてきた。
(イベントとは、付き合って100日記念、誕生日、クリスマス、バレンタインとか…。これが結構面倒だったとは口が裂けても言わない)

 

別れは私から切り出した。
Jはいい人なので、傷つけないように言いたかったのだけど、嫌われるように仕向けた方が今後やりとりもなくなるし楽だと思って切り出してみたら、うまく表現できず後味も最悪。

以降長い間お互いに音沙汰なし。


別れた一番大きな要因は、付き合っている間に本音で言い合っていなかったことだと思う。

私が和解する努力を怠って、どこかで年上の余裕を求めてしまっていた。

こっちが本音でぶつかったり指摘したら相手も本音でぶつかってくれるか聞き耳を持ってくれると勝手に信じていた。

Jは怒られ慣れていなかったようで、何かを指摘したり不満に思っていることを口に出すととても不機嫌になり、しばらく口をきかなくなって大きな喧嘩に発展しなかった。

放置していたらそのうち機嫌が直るから、結局解決策は見出せ無いままなんとなく処理されていて、お互いにストレスを溜めていた。

Jもきっと年上らしく喧嘩に発展しないように、と波風立てないよう努めて、私に指摘できないことはたくさんあったんだろう。

でも結果的にはこれがいけなかった。

喧嘩するほど仲がいいとはよく言ったもので、喧嘩や本音の衝突、あるいはどちらかの妥協がないと人間居心地よく長いこと付き合えないものだ、と今になって思う。

自分自身の反省材料も数々見つかったことだし、経験は一生の財産だね。

 

本来は、別れたし連絡もしないでいいか、と思っていたのだが、急に西城秀樹さんが亡くなった。

ヒデキが亡くなってあまりにもショックだったし、そもそもヒデキを教えてくれたのはJだったから、衝撃のニュースとして連絡をしたのが仲直りの嚆矢だった。

それから一度電話した。

当時の悪態の謝罪や状況説明をして安心してもらったり、お互いに恋愛沙汰含め軽く現状を話したりした。
(まだウジウジしていたので別れて良かったと思ったのはここだけの話)

以降は「地震大丈夫?」くらいのやり取り。

 

ということで、別れた後に限っては、そういう経緯もあって以前と同じ…とまでは言わないが、他人にJを紹介するなら”友人”くらいの距離感になった。

恐らく今後は自然消滅でしょうね。
少なからず私はそれを望む。 

 

ここまで私の話をしてきましたが、私よりずっと恋愛経験が豊富なカズさんにも、元カノとの関係は友人に戻ることはあるのか、関係が続くことがあるのか聞いてみた。

「全くない」らしい。

その方が後腐れないからだそう。
私もその方が合理的で良いと同感するね。

 

だらだら書いていたら長くなってしまった。
このあたりで筆を置くことにします。

季節柄、どうか体調には気をつけてね。Uの良き出会いを祈願して、乾杯!

今は首輪つき・宮城拝

U・C様足下

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恋愛相談の返信(Uへ)

送付日:2018/10/09